4章 肌をきれいにする心と体のケア
(1)インサイド・ケア|便秘でなくても毒素は溜まっている
口臭も胃の汚れからくることが多い
胃の汚れ物が長い間付着していると、食物のカスは腐敗してメタンガスが呼吸の時に出るので不快な口臭となるのです。また、オナラが必要以上に多くなります。重症になると腸に発生したガスは毛細血管に残り、皮膚呼吸によりガスを押し出し、不快な体臭となってしまいます。
しかし、これも毒素排泄法を行なえば解消できます。その際、胃に汚れ物が多量に付着していると、それが膨張してガスが出て吐き気をもよおすこともあります。その時も中止せずに便秘にならない程度に静まるまで、後で説明する毒素排泄法の錠剤の量を減らします。
便秘薬に頼っていると将来大変なことに
カウンセリングに来られた女性で、物心ついてからというものずっと便秘だったという女性がいました。
1週間くらい便通がなくても慣れっこになっていて平気だそうです。でも、こういう方でも便秘が10日にもなると慌てるそうです。
そういうときは便秘の薬を飲んだり浣腸をしたり、食事に気をつけたり、結構たいへんな〝作業〟のようです。その女性は本当はきれいなはずの肌が、便秘の慢性化のため、だいぶ荒れていました。
彼女の欠点は便秘を軽く見ていること。「長引いたら薬を飲めばなんとかなる」という安易な気持ちでいたため、便秘薬もだんだん効かなくなって、飲む錠剤量も増えていったといいます。
彼女のようなタイプは、薬に頼り切っているため、どんどん薬の量が増えていくのがふつうで、それからあの薬、この薬とつぎつぎと試していくことになります。
しかし、薬は薬でしかありません。本来なら人間が持っている機能が働いて、便秘は治らなければいけないのに、薬依存の「便通生活」をしてきたせいで、排泄機能がどんどん衰えていく。若いうちは何とかごまかせても、先へ行ってひどい目にあうのは目に見えているのです。